終わりの始まり 2015 9 13

 みんな、「中国は、バブルがはじけた」と言っていますね。
しかし、私は、言いたい。
それが、戦争への引き金になると。
 私は、5年ぐらい前に、こう書いたのです。
中国でバブルがはじけると、どうなるか。
中国は、「北朝鮮化」するだろう。
つまり、中国は、先軍政治の北朝鮮のようになっていくだろう。
 さて、5年後の今、どうなっているのか。
やはり、中国は、北朝鮮のような「先軍政治」になりつつあるでしょう。
必然的に、中国は、北朝鮮のような国にならざるを得ないのです。
 中国においては、貧富の格差は、アメリカを超えています。
さらに、環境破壊や公害は、絶望的なレベルに達しています。
これで、国民の不満が爆発しないのが不思議です。
 実は、中国においては、
公安関係や治安維持関係の予算は、
軍の予算を上回っています。
 つまり、中国共産党指導部は、
外国軍の侵略よりも、国民の反乱の方が恐いと考えているのです。
 現状では、公安や治安維持の巨額の予算によって、
つまり、巨大な組織によって、
国民の不満を押さえつけていますが、
それが限界に達した時は、最終手段を取るでしょう。
中国共産党指導部は、革命によって倒される前に、別の手段を取るでしょう。
もし、中国で革命が起こったら、「フランス革命」のようになるからです。

invisible War 2014 7 20

書名 米中対決 THE ASCENDANT by Drew Chapman
著者 ドルー・チャップマン ハヤカワ文庫

 ある日、突然、世界各地の市場で、
アメリカ国債が投売りされた。
 アメリカ国内では、レアメタル鉱山が、
新しい所有者の指示で、爆破処理され、閉山となった。
 ラスベガスでは、優良な不動産が、
大量に投売りされた。
 グーグルのサーバー・コンピューターが攻撃され、
大規模なシステムダウンが起こった。
 このような攻撃の震源地を調べてみると、中国だった。
 ホワイトハウスは、
「これは、アメリカに対する攻撃である」と判断し、
アメリカ太平洋軍が臨戦態勢に入った。
 しかし、主人公は、不思議に思った。
よく調べれば、中国が仕掛けているとわかるような証拠がある。
なぜ、証拠を残すようなことをしたのか。
 これは、アメリカを怒らせて、
アメリカが中国に対して先制攻撃をさせるような「罠」ではないか。
 主人公は、ホワイトハウスに対して、
軍事的な行動を取るのではなく、意外な方法で反撃すべきだと提案する。
 以上が、この小説の「あらすじ」です。
なぜ、中国がアメリカを挑発して、アメリカの攻撃を誘発させようとしたのか。
 それは、中国の内陸部で、静かに進行している「革命」が原因でした。
アメリカを上回る貧富の格差。
公害による深刻な健康被害。
その他、列挙すれば、いくらでも出てくる深刻な問題。
 もはや我慢の限度を超えたと、
多くの人民が思った時、各地で「静かな革命」が始まったのです。
 これを知った共産党指導部は、
もはや「静かな革命」を止められないと分析し、
アメリカとの戦争を決断する。
いや正確には、アメリカが中国に対して戦争を仕掛けてきたという形を作る。
 そして、人民には、このような非常事態なので、
「静かな革命」をやっている場合ではないと説得する。
 中国の内部事情が原因で、戦争が起こる可能性を否定できません。
これは、アメリカだけでなく、日本に対しても起こりうる可能性があります。
いや、確率的には、アメリカよりも、日本に対する可能性の方が高いでしょう。
 日本は、ASCENDANTチームを作れるか。
悲観的にならざるを得ません。
 今の日本に欠けているものは何か。
平時に有事を考えるという発想です。
 有事には、誰もが異常心理になってしまい、正常な判断ができないものです。
だからこそ、平時に有事を考えておく必要があるのです。
 しかしながら、国会の論戦を見ていると、
平和ボケの「極致」です。
 兵とは詭道なり(孫子)。
戦いの本質は、敵を欺くことにある。




































































スマートフォンのトップページへ